8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/27(土) 19:10:21.91 ID:yvHOVQJVo
咲は熱を逃がさぬよう、音も立てずそろりとコタツから抜け出した。窓の前に立つと霜がついたガラスを撫でる。不細工なニコニコマークが出来上がった。
咲「京ちゃん」
京太郎「なに?」
咲「二年後の夏、最後の大会が終わったらお話があります」
京太郎「遠っ! それまでどっちも覚えてないだろ」
咲「ううん、私は絶対覚えてるよ。絶対」
京太郎「すぐには言えないことなのか?」
咲「うん、今は、えっと、……麻雀があるから。がんばらないと、ね?」
京太郎は咲から顔を逸らした。絶対に表情を見られたくなかった。気持ちの悪い笑顔をしていたからである。だって、だってこれは告白に変わりないではないか!
この女は天然なのかそれを装った計算しつくした行動なのかわからない。だけど、うれしかった。
京太郎「絶対忘れんなよ。お前忘れっぽいから」
咲「絶対忘れない」
京太郎「絶対? 絶対だな」
咲「ぜったい! ぜったいぜったい!!!」
京太郎「じゃあ二年後、ここで」
咲「うん!」
終わり
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