6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/28(日) 23:32:03.47 ID:eKSlZmG8o
「ねえねえ小梅ちゃん、今日はよろしくねっ! あ、私のことは、みりあって呼んでいいよー♪」
「じゃ、じゃあみりあちゃん、で……というか、こ……小梅、ちゃん……?」
「うんっ。年も近いし、小梅ちゃんは小梅さんって呼ぶより似合ってる気がしたんだ」
一応私の方が年上なのに。中学生なのに。
……とは、もちろん言えなかった。
お仕事自体は当然まだ不慣れで、おぼつかないところも山ほどあったけど、
プロデューサーさんやスタッフの人たちにいっぱい話しかけて、
あっという間に溶け込んでしまった。私じゃそうはいかない。
帰りの車の中で、どうして私とみりあちゃんを組ませたのか、
ってことをなるべく遠回しに訊いてみた。
赤信号で停まったところでプロデューサーさんは、
初めてのお仕事で疲れて寝てるみりあちゃんと、私を交互に見てから、
「きっと二人のためになると思ったからね」
「で、でも……私、うま、く……やれるか……」
「大丈夫。心配なら、とりあえずは俺を信じてくれればいいよ」
「……そういう、ことなら……わかりました」
たぶんこの時点で、プロデューサーさんは見越してたんだと思う。
それが大人だからなのか、プロデューサーさんだからなのかは、私にはわからないけれど。
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