過去ログ - モバP「なぁ、凛」凛「・・・何?」
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183:kk ◆0TLs6hoSEg
2013/08/03(土) 23:52:31.91 ID:2Rri/92x0



「…ごめん、お待たせ!!」

通用口ギリギリのところで降ろされ、そのままステージへとダッシュ。明かりのついたステージには、奈緒と加蓮がいた。

「凛!!!」

「うぉ、凛!間に合ったか!…って、なんでそんな、顔赤いんだ…?息もずいぶん荒いぞ」

「…いや、ちょっと、裏から、走って、きたから」

「お、オウ…そうか」

走ったのが短い距離だとしても、息が荒いのも演技でもなんでもないのだけれども、顔に残った熱のおかげで目元などはごまかせそうだった。
膝に手をついたまま息を整える。落ち着いたところで、顔を上げてあらためて二人と顔を合わせる。

「…二人とも、大丈夫、かな」

「オウ。もう凛に心配はかけさせないからな」

「うん。私たちだって、負けてられないんだから!」

「…そうだね。私も、頑張るから」

三人で頷きあう。たかだか何時間か前は会話が起きないくらいにやぶれかけていた気持ちが、また一つにまとまり始める。
明日、待っていてくれるだろうファンや、プロデューサーの期待に応えるために。

「それじゃあ、時間もないし、はじめようか」

「うん!」

「オウ!」

私たちはそろって前を向く。観客席の真ん中あたりで、プロデューサーがこちらをみていた。
あちこちに何人かのスタッフ、それから川島さんや楓さんたちの姿もあった。私たちのことを気にかけていてくれたのかもしれない。
私たちを支えてくれる人がこんなにもいるんだ。そう思わせてくれるには十分すぎる光景だった。

私たちは、大きく息を吸って―――


「「「よろしくお願いします!!!」」」



三人分の声が、会場に響いた。





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