63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/05(日) 01:12:18.44 ID:jW8+x/nBo
   
 菫「いいのか?」 
  
 霞「ええ。あの子、私と一緒に辞めちゃいそうだからね」 
  
 菫「気が変わる前に、か」 
  
 霞「そういうこと」 
  
 二人で2メートルを越える球体の布を剥がしていく。 
  
 菫「玄さん……」 
  
 気泡一つない氷の真球の中に裸の玄が寝かされていた。 
 髪は短く、火傷だらけで片腕もない。首の切断面は繋げられていたが、色合いが異なっているせいで「まるで寝ているようだ」という表現が使えないぐらいに痛ましかった。 
  
 霞「あなたの世界ではこの状態の人間を蘇生することは可能?」 
  
 菫「不可能だ。クローン技術を使えば定かではないが」 
  
 霞「正直私も自信が無くなったってきたの」 
  
 菫「何をすればこんな風になるんだ。腕が……」 
  
 霞「緑魔法の生命付与で腐らされたのね。かわいそうに……」 
  
 霞が氷の表面を撫でる。 
  
 霞「さて、始めましょう。あなたの防壁を全て取り除いて。そして私の進入を許可しなさい」 
  
 菫「了解」 
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