56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/05/02(木) 15:11:06.82 ID:3+/L7r7C0
『プロデューサー…な、何…してるの』
それはもちろん、城ヶ崎莉嘉と遊んでいただけだよ。
それを口にできる勇気はなかった。
「あ…お姉ちゃん」
『莉嘉、約束したじゃん』
「こ、これはその…遊び、というか」
『遊びの関係…なの?』
待って。もっと適切に話をして下さい。
道行くお母さんが俺を見てる。
どうにかなりそうだ。
「あっ!お姉ちゃん、もしかしてヤキモチ?」
『え!?べ、別にそんなこと…あ…ある、けど…』
『そ、そんなことより!前、プロデューサー、アタシと約束したじゃん!』
『どこか連れて行ってやるからな、って』
『嘘…だったの』
「え…Pくん、お姉ちゃんとも…?」
なんだこの流れ。明らかに矛先が俺に来ている。
そのうち間違いなくおまわりさんが来る。
その前にこれを収束させないと…
『冗談だよ★プロデューサー、焦りすぎ』
「さっきお姉ちゃんとメールで驚かせようって決めてたんだー☆」
なんだ、そうだったのか。
この場で捕まるかと思ってしまった。
ああ、よかった。俺は2人に声をかけ、歩き出した。
『あー、でも…』
美嘉の表情は見えない。
嬉々とした声音で話し始める。
『連れてって、って言ってたのに…』
こっちを向いた美嘉の目はすわっていた。
ヤバイ。これは本当にまずい。
「連れて行く!行かせて下さい、お願いします」
『よろしいっ★』
…どうにも、この姉妹には、敵いそうにない。
おわり
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