過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part15 -SS速報VIP

過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part15

↓ 1- 覧 板 20

987: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2013/05/31(金) 23:31:02.99 ID:MBmejNQ2o
2、撫でちゃう

出来心と言うものが、世の中にはある。
パターンは多数あるが、大体が「なんかやりたくなっちゃった」と言うものだ。
今の貴方とか、正にそれである。

つい、虚弱の頬に手を伸ばす。そしてそのまま、撫でてしまった。

柔らかかった。指が、滑るようだった。
一度撫でて、それで終わりにしようと思ったのに、指が思うように離れてくれない。
貴方はごくりと唾を飲み込み、もう一度、虚弱の頬を撫でる。

起こさないように、気を付けながら。もう一度、もう一度。
独占欲。自分だけのものにしてしまいたいと、柄にも無く思う。
愛情。少しでも力を入れると壊れてしまう事を知っているから、優しく、愛しむように。
自然と、鼓動が早まった。

貴方「……虚弱、さん」

ぽつりと、名前を呼ぶ。そうしたら、自分にその権利があるかのように錯覚できた。
眠る虚弱の肌に触れ、頬を撫で、名前を呼ぶような変態的行為とも取れる行動をしてもいい権利が、有るかのような。

しかし、眠る虚弱の顔は、いつまでも同じまま。仰向けのまま。
まるで目を瞑ったまま、貴方の顔を見上げるようだった。

途端に、虚弱に見られているような気がして、恥ずかしさが込み上げてくる。
虚弱から手を離し、その手で自分の顔を覆う。虚弱から隠すように。
意識と理性が程良く衝突し、貴方の頭をしっちゃかめっちゃかにかき回してくれる。

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

1002Res/427.93 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ