過去ログ - 40代目葛葉ライドウ「成すべきことがある」
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11: ◆Hw7XKfELws[saga]
2013/05/06(月) 05:34:04.04 ID:bWxUtwLMo
悪魔「ライドウ、オイラに用かホー」

ライドウ「用というほどではないんだが……いや、よく出てきてくれた、ライホーくん」

ライホーくん「ヒホ?」


私の仲魔、ライホーくんはまだ不思議そうな表情のままだった。

ライホーくんは私が初めて封魔を行った悪魔だ。

種族的にはジャックフロストにあたるのだが、ライホーくんもまた過去の葛葉ライドウと縁のある悪魔らしく、かつてのライドウにより姿と名前を改め、ライドウに従っていた事があるのだとか。

その容姿はそのかつてのライドウの姿を模しているとの事で、黒い制服と帽子に立派なモミアゲまでついている。

そして『くん』を付けて呼ばないと怒って氷漬けにしようとしてくる、そんな悪魔なのだ。

ちなみにライホーくんと対峙したのは人修羅に挑む直前の出来事だったのだが、これは人修羅の時と違いまったく予想外のアクシデントであったらしい……というのも後にゴウトから聞いた話だ。

本来そこで対峙するのは普通のジャックフロストの筈であったのに、どういう訳かは知らないがあの場に勝手にライホーくんが紛れ込んでいたようなのだ。

初めての封魔の相手があれとはよく生きていられたものだ、とぼそりと呟いたゴウトのその言葉の意味はあまり深く考えないようにしたい。


ライホーくん「ライドウ! もしかして、それがテンプルナイトの制服かホ?」

ライドウ「……ん、そうだ」

ライホーくん「ヒーホー! かっこいいホ! 似合ってるヒホ!」


目をキラキラさせながら純粋に私の姿を褒めるライホーくん。

こうしてストレートな言葉で言われるとなんだか急に照れくさくなってしまって、それを悟られぬようにと帽子を必要以上に深く被り直した。


ゴウト『呼べたか。それくらいの事は出来て当たり前でないと困る訳だが』

ゴウト『もういいだろう、戻せ。無駄にMAGを消費する必要もない』

ライホーくん「ヒホ!? せっかく久しぶりにお外に出られたのに、そんなのってないホ! ライドウともっとおしゃべりしたいホ!」

ライドウ「私もそうしたいのは山々だが……すまない、それはまた今度だ」

ライホーくん「ヒーホー……」

ライホーくん「……ヒホ!」

ライホーくん「だったら近いうちにオイラを邪教の館へ連れてくホ! それで許してあげるホ!」

ライドウ「邪教の館……? それくらい構わないが……」


何処にあるのかまだ知らない、というのは内緒の話だ。




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