過去ログ - 40代目葛葉ライドウ「成すべきことがある」
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12: ◆Hw7XKfELws[saga]
2013/05/06(月) 05:38:17.61 ID:bWxUtwLMo
ライホーくん「それじゃあ戻るホ! バイバイホー」

ライドウ「ああ」

ライドウ「……ええと、今度は……ここを、こうして……よし」


少しずつ慣れてきた証拠なのか、召喚した時よりもスムーズに仲魔を帰還させる事に成功し安心する。

この調子で他の機能もきちんと扱えるようにならなくては。

さて、ここで『人修羅は帰還させずとも良いのか?』という問題が出てくる訳だが……それは

『そもそも何故、悪魔である人修羅を今までBARなどという場所に単体で放置していたのか』

その理由が、答えにそのまま結びつく。

初めに断っておくが、これに限っては私の機械音痴が原因という訳ではない。

簡潔に言ってしまえば……そう

私は人修羅をそもそも封魔していないのだ。

もちろん、仲魔としての契約は結んでいるのではあるが……

人修羅には私馴染みの封魔術も、プログラムを行使してのそれも、何故か通用しないという事情があった。

人修羅自身は『他の悪魔と仕様が違うから』と言っていたが、詳しい理由はやはり不明だ。

驚く事に、契約している仲魔に本来なら必要な私からのMAGの供給も彼には必要がない。

自身でMAGを精製しているのか、あるいはMAGなど必要のない体なのか。

先の理由から帰るべき場所がない故に単独でその辺を勝手にふらふらしている事も多いので、適当に目についた悪魔を狩って収集しているのかもしれない。

少なくとも、彼が所持しているマッカは私から小遣いを与えている覚えは無いのでそうやって稼いだものである事に違いない(そしてきっと私より金持ちだ……)

コストがかからないのは助かるし野放しにしていても勝手に暴れたりする事はないのでその点は問題無い。

だが、常時人のいる場所に出る事になる訳で、彼が悪魔であると市民に悟られぬか……ただそれだけが心配だ。

シルエットは私と年代の近い人間の少年なのが不幸中の幸いだった。

しかしそれでも、彼の身体中にはタトゥーが刻まれ何よりもうなじには角のようなものが生えている為、そのままでは凄く目立つ事になってしまう。

だから彼は人前ではパーカーを羽織りフードを被ってそれを隠しているのだ。


ゴウト『さて……ライドウ、この後の予定はどうするつもりだ』

ライドウ「センターからの外出許可は得てきたし、各地にあるターミナルの登録と顔を出したい場所があるからそこへ向かおうと思う」

人修羅「ここから出るのにわざわざ許可をとる必要があるの?」

ライドウ「ああ。思っていたより結構面倒だった」

人修羅「……ふうん」

ライドウ「その前に折角パスコードを教えてもらった事だ。21階へ行こう」




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