1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 14:59:02.71 ID:UdoHj3Y+0
一夏が劇場版カウボーイビバップのヴィンセントみたいになってしまったという話です
一夏をベースにヴィンセントっぽくするので一夏が1、ヴィンセントが9ぐらいの割合かと思います
書き溜めとかはなくてかなりゆっくりと書きます
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:00:15.30 ID:UdoHj3Y+0
それは柔らかく、しかし重い砂だった
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:01:48.33 ID:UdoHj3Y+0
舌にはざらざらとした砂の感触がする
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:03:21.78 ID:UdoHj3Y+0
ここはこの世の果て
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:04:21.21 ID:UdoHj3Y+0
砂漠以外のものはほとんど視界に入らない
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:06:18.49 ID:UdoHj3Y+0
しかし、時折、砂以外のものが視界に入る事がある
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:08:07.76 ID:UdoHj3Y+0
さっきからずっと、耳鳴りのような遠い砂嵐の音が聞こえている
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:09:31.32 ID:UdoHj3Y+0
彼、織斑一夏は、この果てしなく続く砂漠をたった一人で、もう何時間も歩き続けていた
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:12:06.48 ID:UdoHj3Y+0
さっきから聞こえていた砂嵐の音が、徐々に、何かもっと別の、高いトーンの音に変わっていくように感じる
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:13:33.03 ID:UdoHj3Y+0
一夏はふと、その声に呼ばれたかのように、ゆっくりと振り向く
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:17:23.67 ID:UdoHj3Y+0
数え切れないほどの、輝くチョウが空を埋め尽くし、絡み合うように舞っている
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:18:42.20 ID:UdoHj3Y+0
だが不思議な事に、一夏はこれを幻覚だとは感じなかった
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:21:34.59 ID:UdoHj3Y+0
このチョウたちは、自分を迎えに来たのだ
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:24:39.72 ID:UdoHj3Y+0
もはや、自分がここにいる理由は全く思い出せなかった
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:27:09.37 ID:UdoHj3Y+0
このチョウたちは、自分を何処へ連れてゆくんだろう
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:30:52.50 ID:UdoHj3Y+0
「一夏!」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:34:51.75 ID:UdoHj3Y+0
声がする
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:36:27.70 ID:UdoHj3Y+0
チョウが、消えた
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:38:30.56 ID:UdoHj3Y+0
夢、だったのか
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:39:26.46 ID:UdoHj3Y+0
分からない
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:43:08.02 ID:UdoHj3Y+0
この世界は
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