過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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284: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/05/25(土) 22:49:19.57 ID:BQcyfcyn0

「………」
「あ……わ、たしは、……」

自分の仕出かした事の重大さに気がついて。
しかし、いくら好きな相手といえど言っても良い事と悪い事があって。

フィアンマが何故あのような暴言を吐いたのか。

その真意や意図に気づけないまま、アウレオルスは床へ視線を落とす。

「……私と彼女は、あくまで生徒と教師役の関係だ。
 私は、彼女の現状に納得がいかなかった。
 確かに、君の立場を利用しようと、結果としてこのような頼みことをしてしまった。
 ………君が思っているようなことは、本当に、…どこにも、……存在、しない」

それだけを言って。
アウレオルスは耐え切れずに、静寂を保ち始めた聖堂から逃げ出した。

ぎぃ  ばた、  ん

古臭い扉が閉まる。
鈍痛、疼痛を放つ頬に触れたまま、フィアンマは椅子に腰掛けた。

「………い、たい…」

ぽたぽた、と透明な雫が零れ、深い茶色の長机を濡らす。

「痛い……いた、い、痛い、…」

反撃も防御も何もなく。
彼女の心を、痛みが支配していた。

ここに遺る事実は、アウレオルスがインデックスの為に自分へ暴力を振るった事。

同調して欲しかった訳じゃない。
関係を否定してくれればそれで良かった。

それだけなのに。


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