過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/05/25(土) 22:49:19.57 ID:BQcyfcyn0
「………」
「あ……わ、たしは、……」
自分の仕出かした事の重大さに気がついて。
しかし、いくら好きな相手といえど言っても良い事と悪い事があって。
フィアンマが何故あのような暴言を吐いたのか。
その真意や意図に気づけないまま、アウレオルスは床へ視線を落とす。
「……私と彼女は、あくまで生徒と教師役の関係だ。
私は、彼女の現状に納得がいかなかった。
確かに、君の立場を利用しようと、結果としてこのような頼みことをしてしまった。
………君が思っているようなことは、本当に、…どこにも、……存在、しない」
それだけを言って。
アウレオルスは耐え切れずに、静寂を保ち始めた聖堂から逃げ出した。
ぎぃ ばた、 ん
古臭い扉が閉まる。
鈍痛、疼痛を放つ頬に触れたまま、フィアンマは椅子に腰掛けた。
「………い、たい…」
ぽたぽた、と透明な雫が零れ、深い茶色の長机を濡らす。
「痛い……いた、い、痛い、…」
反撃も防御も何もなく。
彼女の心を、痛みが支配していた。
ここに遺る事実は、アウレオルスがインデックスの為に自分へ暴力を振るった事。
同調して欲しかった訳じゃない。
関係を否定してくれればそれで良かった。
それだけなのに。
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