21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/10(金) 19:57:42.09 ID:6g5KaO/h0
「ああ、Pか。おはよう」
「ああ」
「朝からなんだ、その気の抜けた返事は」
「ああ」
あの日から既に三日が経っていた
何もなかったかのように時間は流れる
菜々も以前と同じようにアイドルの仕事をこなしている
「話を聞いているのか？」
「ああ」
一体どうすればいい？
相手は人知の外の存在だ。何か打つ手はあるのか？
菜々が言ったように潔く、今できることに集中するほうが建設的なのだろうか？
プロデューサーは定まらない視線で天井を見上げている
事務所のソファに深くもたれこみながら
「……聞いていないな？助手よ……」
「ああ」
「いい加減に、こちらを向け！」
耳の痛みと、突然の大声にプロデューサーがソファから転がり落ちる
「そんなに驚く事もないだろうに」
プロデューサーは床に転がり、声の主を見上げた
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