152:ハンザキ ◆7QDBGxREbk[saga]
2013/05/23(木) 00:04:16.75 ID:sYK8zhL20
>場面転換・回想
>計測室
小萌「結果は…レベル、0…?」
153:ハンザキ ◆7QDBGxREbk[saga]
2013/05/23(木) 00:10:10.33 ID:sYK8zhL20
悠が話しかけてもまだブツブツと何か呟いている小萌
悠「先生!どうかしたんですか!?」
小萌「はひゃい!?あ、鳴上ちゃん?どうしたんで…って、あぁごめんなさいね、鳴上ちゃんを置いてけぼりにしちゃってましたか」
154:ハンザキ ◆7QDBGxREbk[saga]
2013/05/23(木) 00:12:36.32 ID:sYK8zhL20
何やら歯切れの悪い言葉を口にしながらも、小萌は何とか説明しようとしてくれる
小萌「えーと、鳴上ちゃんの計測結果を見てみるとですね、普通は有り得ないことが計測されました」
悠「有り得ない…ですか?」
155:ハンザキ ◆7QDBGxREbk[saga]
2013/05/23(木) 00:16:54.61 ID:sYK8zhL20
小萌「これもお話ししたと思いますが、例えば発火能力を持つ能力者であれば熱量としてその力場が。念動力を持つ能力者であれば圧力としてそのフィールドが観測される、という話なのです」
小萌「そして能力というのはその人の持つ先天的な資質によって決定されるものなので、どんなに変えようとしても変えられないものなんです。そしてそれ故に能力というのは原則に一つしか持てない、とされています」
小萌「だけど鳴上ちゃんの計測結果はそれを否定するようなものなのです。計測が終わる間際に鳴上ちゃんが苦しそうにしてた時がありましたよね?」
156:ハンザキ ◆7QDBGxREbk[saga]
2013/05/23(木) 00:20:27.80 ID:sYK8zhL20
小萌「声、ですか?先生は聞こえませんでしたが」
小萌には聞こえていなかった?自分にはあれだけはっきりと聞こえたというのに?
小萌「それでですね、その一瞬だけ鳴上ちゃんに様々な能力の素質があると計測されているのです。それも、それぞれが最高峰と云われるレベル5のそれに近いものとして」
157:ハンザキ ◆7QDBGxREbk[saga]
2013/05/23(木) 00:21:28.93 ID:sYK8zhL20
しかも小萌が挙げた例だけで一部というのだからどれだけそれが異常かというのが窺える
小萌「だけどそれもその一瞬だけのことで、全体を通して見てみると鳴上ちゃんには残念ながら今のところ能力は無いと計測されているのです。恐らくここのシステムと機材ではこれ以上詳しいことはわかりませんが」
悠「そうですか…」
158:ハンザキ ◆7QDBGxREbk[saga]
2013/05/23(木) 00:26:16.02 ID:sYK8zhL20
小萌のその言葉に違和感を覚える
悠「でも、ここの設備ではこれ以上のことが解らないんですよね?だったら「鳴上ちゃん」」
いつの間にか小萌の表情が暗いものに変わっている
159:ハンザキ ◆7QDBGxREbk[saga]
2013/05/23(木) 00:28:55.86 ID:sYK8zhL20
小萌「でもですね、ここではそういった純粋な願いは誰かに利用され易いというのがここの現実です」
悠「利用、される?」
小萌「鳴上ちゃん、例えば世界で初めて見つかった生物が居て、その生物に未知の力、成分があったらそれを知った科学者や研究者達はどうすると思いますか?」
160:ハンザキ ◆7QDBGxREbk[saga]
2013/05/23(木) 00:31:45.79 ID:sYK8zhL20
小萌「そう、ここは科学が支配する都市。必ずしも全ての科学者達が全うな思考を有しているかと言われると、答えは残念ながら "No" です。もし鳴上ちゃんのことがそういった人たちの耳に入ってしまうと…後は分かりますね?」
そう、小萌は自分の身を案じてこのような話をしたのだ。その気遣いに気付かないほど馬鹿ではない
小萌「何も知らない一人の人間であれば鳴上ちゃんを後押ししてあげたいところなのですが、先生はそんな薄情なことはしたくありません。それでも、も鳴上ちゃんが言うのであれば…」
161:ハンザキ ◆7QDBGxREbk[saga]
2013/05/23(木) 00:36:53.06 ID:sYK8zhL20
何も心配してくれる人の好意を無碍にしてまで拘ることでは無い
小萌「いえいえ!私も鳴上ちゃんにそう言って貰えるとありがたいです。でも気を付けて下さいね?何せそういった黒い話が後を絶たないんですから」
悠「肝に命じておきます」
162:ハンザキ ◆7QDBGxREbk[saga]
2013/05/23(木) 00:42:52.64 ID:sYK8zhL20
今回はここまでです
一度書いた文を読み直すと添削どころか加筆修正レベルまで直してしまうのはきっと自分だけじゃ無い筈
次回の投下は金曜に出来たらいいかなー、って
163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/23(木) 02:46:07.71 ID:oWmB9SjDO
おつ。
164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/23(木) 06:43:31.16 ID:BtkGDdJAO
メギド系なら一方さんも突破できる?
165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/05/23(木) 07:44:26.37 ID:zWOQ8gaEo
無属性だしいけるだろう
166:ハンザキ ◆7QDBGxREbk[sage]
2013/05/25(土) 23:52:25.39 ID:5NOdQ76kO
申し訳ありません、仕事の都合で更新が遅れてしまいます
書き溜めが出来次第投下していきますのでどうか御容赦を
167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/30(木) 10:08:11.83 ID:QvvLdjqq0
待つのには慣れている。期待しているぞ
168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 19:18:22.18 ID:0TwKK2SSO
失踪か
169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/03(水) 12:48:39.32 ID:sLFAeNwo0
待つさ、待つのには慣れている
170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/13(土) 17:24:04.85 ID:ueXXDiDfo
まだなのか
171:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/13(土) 17:24:54.95 ID:ueXXDiDfo
まだなのか
172:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/13(土) 23:29:59.79 ID:gBsAB5Oio
もう来ないよ(^ω^)
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