過去ログ - さやか「あたしが僕で僕があたしで」
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188:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/14(火) 03:05:53.33 ID:aJ5xOQ6M0
どうしてこんな現象が起こったのか、そこまでは流石に分からない。

でも、僕は感謝したい。

この入れ替わりのおかげで、僕は大切なものに気付くことが出来たのだから。

一時の夢を見せてくれたから。

さやか「なんか、これが普通なのにちょっと変な気分」

恭介「そうだね……少しだけ懐かしいよ」

そして突きつけられるのは、現実。

元に戻ってすぐに分かった。

僕の左腕は、僕の左腕のままだ。

さやか「あっ……その、左手、どんな感じ?」

軽く持ち上げてみる。

感覚はない。

恭介「間違いなく僕の腕だよ」

さやか「っ……そんな」

強がってみせても、本当は辛い。

だけど、あの時とは全然気持ちが違う。

今はさやかがいてくれる。

バイオリンは弾けなくても、それでいいじゃないか。


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