過去ログ - さやか「あたしが僕で僕があたしで」
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59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 10:47:08.73 ID:Dgfk4HX70
*上条恭介*
鍵を使って他人の家に入るというのは、少し新鮮なものだ。
さやかの両親は既に仕事に出かけており、当然この家には誰もいない。
幼馴染の家に、僕一人。
恭介「……帰ってきちゃった」
そう、つい帰ってきてしまった。
こんな状態なんだから、少しでも冷静にしなければと思ってたのに。
さやかが入れ替わった時のことを話した時、僕は謝ろうと思った。
昨日は完全に自棄を起こしていた。
きっと昨日の自分の傍に人がいたなら、さやかでなくとも、例え両親だったとしても噛みついていただろう。
正直に言えば――
さやかに言った気持ちが本心でないとは言えない。
でもそれが全てじゃない。
さやかが持ってきてくれた音楽に励まされることだってあった。
僕のことを理解してくれる友人として、一緒にいて楽しかったこともあった。
だから昨日の非礼を詫びようと思ったんだ。
さやかはずっと、僕のためを思って支えようとしてくれていたのに。
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