過去ログ - 純「ドーナツの穴」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:25:39.11 ID:M/5y/PLno
梓「なーにしてるの、スミーレ、直」ギュッ

菫「新曲のことを話していたんです」

直「どうしたらいいか相談してた」

梓「なになにー。あぁ、ここはね…」

梓「えー、これはね…」

菫・直「梓先輩?」

梓「…憂。ちょっと来てくれる?」

憂「なぁにー」

梓「ここなんだけど…」


純「…」


最近、梓が先輩風を吹かせてる。
今だってスミーレと直に後ろから抱きついてスキンシップをとってる。
先輩らしさの表現がスキンシップなんて唯先輩の影響が強すぎる気もするけど、
スミーレも直もまんざらではないみたいで、やっと部長らしくなってきた感じ。

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:26:57.45 ID:M/5y/PLno
帰り道。


ジャズ研後輩「さようなら、純先輩」

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:28:20.33 ID:M/5y/PLno
家に帰ってから、ベッドの上で寝転んだ。
こういうとき、ふと考えてしまう。

あの後輩のこと。
ううん。後輩だけじゃない。同級生もいる。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:30:52.01 ID:M/5y/PLno
◇◇◇


恩に着せるつもりはないけど、軽音部に入ったのは梓のためだ。

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:31:39.43 ID:M/5y/PLno
みんな梓にとってはかけがえのない人だったけど、卒業と同時にいなくなってしまった。
先輩達の大学は遠くて、気楽に会いに行ける距離じゃない。

とは言え、梓がもっと器用に立ち回れる子だったらこんな心配はしなかたのかも。
でも梓は違う。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:32:26.99 ID:M/5y/PLno
決めたのは自分の意志だ。
後悔がないと言ったら嘘になるけど、決定に責任ぐらい持ちたいと思う。
ジャズ研の子に会うと感じるこのチクッとした痛みも、私にとっては必要なものなんだ。

申し訳ないのは、軽音部が楽しすぎること。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:33:21.91 ID:M/5y/PLno
スミーレについてもう少し話しておこう。
彼女は紬先輩から密命を帯びて軽音部にやってきた。
任務はティーセットの回収。

けど、任務というのは嘘で、軽音部にスミーレを入部させるための策略だったそうだ。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:36:03.26 ID:M/5y/PLno
そうだ。直につても話そう。
奥田直。
ちょっとぶっきらぼうな喋り方をする子で、ジャズ研だったら言葉遣いを注意されてたと思う。
そういう意味で、軽音部は直に合ってる。

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:37:07.45 ID:M/5y/PLno
例えば、こんなことを考える時がある。
私が軽音部に入らなかったらどうなったんだろう?

梓、憂、スミーレ、直。
4人いるから廃部にはならない。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:41:08.43 ID:M/5y/PLno
それに憂と梓だけだと部活として上手く機能しなかった気がする。
憂は少し優しすぎるから。
私みたいなちょっと強引なヤツがいたほうが、きっと良かった。

自分を正当化してしまうけど、あながち間違ってもいないと思う。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:41:49.36 ID:M/5y/PLno
◇◇◇


曲が完成するのが遅かったせいもある。
スミーレが楽器初心者だったせいもある。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:42:25.63 ID:M/5y/PLno
ジャズ研OB「あれ、純じゃないか」

純「先輩!」

ジャズ研OB「やっぱり。変わってないね」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:43:22.83 ID:M/5y/PLno
先輩は、ショートカットでちょっとボーイッシュ人。
同じベースということもあり、部活では随分お世話になった先輩だ。
バレンタインにチョコを贈ったこともある。
恋愛感情はなかった……と思う。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:43:51.34 ID:M/5y/PLno
ジャズ研OB「謝ることないって」

純「あはは、そうですか?」

ジャズ研OB「後悔してないんだろ?」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:44:36.84 ID:M/5y/PLno
◇◇◇


ジャズ研OB「なるほどね。その梓って子のために軽音部に入ったんだ」

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:45:10.61 ID:M/5y/PLno
純「私…」

ジャズ研OB「なんだい」

純「どうすればよかったんだろう」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:45:54.33 ID:M/5y/PLno
ジャズ研OB「やっぱりね。それはよくないよ」

純「でも、なんか後ろめたくて」

ジャズ研OB「後ろめたいのは当然だろ。私だって純がジャズ研を辞めたと聞いて悲しかったよ」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:46:49.08 ID:M/5y/PLno
純「…そうですね」

ジャズ研OB「軽音部の子達との時間を蔑ろにしろとは言わないけど、あの子たちとの時間も大切にして欲しい。私はそう思うよ」

純「はい」
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:48:38.38 ID:bT+U8voSO
原作再開しなかったらジャズ研設定も良かったが、再開したら設定が足枷になったね



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:49:42.13 ID:M/5y/PLno
それからしばらくおしゃべりをしたけど、先輩はドアの外にジャズ研の子たちを見つけて去っていった。
私もコーヒーを飲み干して外に出た。

ちょっとだけ部員の顔が恋しくなったので、私は歩きはじめた。
校庭に出てしばらくして、声をかけられた。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/11(土) 23:50:27.42 ID:M/5y/PLno
唯「あっ、純ちゃん、これ食べる?」

純「なんですか、これ?」

唯「ドーナツの穴だって」
以下略



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