過去ログ - エルフ「私は死にたい」旅人「俺は生きたい」
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/16(木) 01:44:06.53 ID:tFeDUip20
旅人「…………」

エルフ「あなた、やっぱりここの事何か知っているんじゃ?」

旅人「何故そう思う」

エルフ「……いーですよー別にー。どうせ私は元奴隷で、あなたとは関係の無い赤の他人ですからねー」

旅人「怒っているのか。腹が減ると怒りやすくなるとは聞くが。しばらくの辛抱だ、我慢しろ」

エルフ「だあぁーッ!! 怒ってないもん!!」


怒りの叫びは虚しく建物内で反響し、私のイラつきを倍増させる


旅人「俺はお前がよく分からん。お前の食料だ、少しは自分で探す努力を見せろ」


それはこっちの台詞だ、と耳元で声を大にして言ってやりたいところだが

…彼に頼ってばかりもいられない。自分の事だ。最低限できることは努めなければいけないだろう

とは言っても 食料どころか見当たる物といえば何かの残骸ぐらいだ

これ以上奥へ進むと埃で鼻と喉がダメになってしまいそうで先に進むのを躊躇してしまう


エルフ「明かりがなきゃこの先大変じゃないですか? 暗くて何も見えない……」

旅人「それならお前はここか外で待っていろ。俺が探してこよう」

エルフ「あ、危ないですよ。無理してまで私のために動こうとしないで」

旅人「途中 空腹で倒れられるよりはましだ。……あ」

エルフ「……どうしたの?」


彼の視線を追えば そこには上の階へ通じるであろう階段があった


エルフ「二階へ通じてるみたい」

旅人「お前は階段を使って上階へ上がれ。俺はこのままこの階を探索しよう」

エルフ「えっ!? ……私 一人で、探せってことですよね?」

旅人「何か危険があれば大声で俺を呼べ。なるべく駆けつけよう」


そう答えると、さっさと暗闇が広がった奥の部屋へ歩いて行ってしまった

彼の鎧が鳴る音も段々と遠のいてゆく。抱えていた不安が更に大きくなる

諦めて階段へ足を乗っけるが 急な静寂と先へ続く不気味な闇が私を躊躇させる


エルフ「こわい……すごく……」




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