過去ログ - エルフ「私は死にたい」旅人「俺は生きたい」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/12(日) 03:23:17.65 ID:4XvL6raG0
奴隷商「こいつは中々手に入らない妖精族の花、エルフよぉ。売るのは構わん」

奴隷商「しかし、それなりに値は張るが―――」

旅人「金はある。そちらが必要な分だけ出そう」


鎧の男はどんっと音を立てて樽の上に麻袋を乱暴に置いた

重さからして中にはかなりの量の金が入っているのだろうか


魔物「…………へぇ」

旅人「いくらだ?……早くしてくれ。時間が惜しい」

奴隷商「袋を開けて中をこっちに見せろ。きちんと見えるように」

魔物「……スゲェや。金塊や宝石が入ってやがるぜ!!」

奴隷商「本物みたいだね。このご時世でも金にはまだ価値がある!いいぜ、袋の中身を全部こちらに寄越せ……」

旅人「わかった」

麻袋から手を離して樽の上にそれを残す。すると、鎧の男は私の元へゆっくり歩みより首についた枷に手をかけようとした

奴隷商「いやいやいやいや!! ……まだ良しとは言ってはないが」

旅人「足りないか」

奴隷商「あんた、砂海を乗り越えてきたぐらいだ。食料と水を持ってるだろう」

奴隷商「そいつもここに置け。これであんたの買い物はようやく成立する……!」

エルフ「っ〜!…………鬼!悪魔!」


ここで食料も水も手放せ、つまりは[ピーーー]と言っているようなものだ

特に鎧の男が可哀想になったとか、感謝しているからだとか、そんな感情を持って奴隷商人を罵倒したわけではない

何となく 気に入らない


すぐに彼が手にしていた木造りのコップが私へ投げつけられてきた



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