過去ログ - 美子「仁美ちゃんには笑っててほしいんよ」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2013/05/12(日) 14:15:34.33 ID:4G//c1PAO
――夏
高校入学後の初めてのインターハイは、もちろん応援だった。
隣には当たり前のように仁美ちゃんがいて、仁美ちゃんはただ一人を見つめていた。
白水哩は1年生にして新道寺の先鋒、つまりエースだった。
同学年のうちらからすると、その存在は羨ましいというよりは眩しくて、みんなの憧れだった。
白水哩は北部九州最強と言われる新道寺で間違いなく1番だった。
それでも、全国のエースの壁は厚い。
新道寺敗退の責任を彼女は自分一人で受け止めようとしていた。
うちらは彼女が大きすぎて、何も言えなかった。
仁美「美子ー」
美子「何?」
仁美「今日の部活終わったら宿題写させて」
美子「自分の力でやらんといけんよ?」
仁美「政経は教えっけん」
美子「はぁ〜」
インターハイが終わり、3年生が引退した後の夏休み。
今は2年生を中心に秋に向けて活動している。
仁美ちゃんは部活が終わっても学校に残ろうと提案してくる。
仁美「よかやん」
美子「教えるだけやからね」
仁美「さすが美子」
美子「はぁ〜」
美子(こげん感じやけん、仁美ちゃんのお母さんやねって言われよるんやろうな)
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