過去ログ - 桃子「桃が咲くまで」春「春を待てない」【咲SS】
1- 20
106: ◆oeEeLVGR7U[saga]
2013/06/23(日) 18:11:20.55 ID:9PKj3gdW0

「モモ、私は書道部のメンバーから外してもらおうと思う」
「いや、そこまでしなくてもいいっすよ」
「必要ないなら、私は書道部の助っ人枠で書道部として出ることもできる」
「どういうことっすか?」

最初の出場部員として登録する10人は明日が締切
そして助っ人枠には、誰を入れてもOKらしい

つまり、10人の中から外れてしまった同じ部活の部員でも入れることができる
10人の書道部員+助っ人としての3人の書道部員で、合計13人まで同じ部員で登録できることになる

そしてその許可も書道部の部長さんからもらっているらしい

「助っ人の締め切りは夏休みが終わるまでだから、まだ時間はある」
「……でも、なんでそこまで」

意味が分からない
春は自分の部活の対抗戦に出られなくてもいいんだろうか…

ニコリと春が微笑む

「なんとなく、そうした方がいいと思って…」
「なんとなくって…」

理由を知りたいのに、なんとなく…
本当に、何を考えているのかよく分からない

「…私は、対抗戦には特に思い入れはないから。でも、モモにはある」

思い入れ…

諦めたはずの感情が、また胸の中で暴れだそうとする
抑えなきゃって気持ちと、このまま衝動に任せてしまえばいいのにって気持ちがせめぎあう

このまま諦めた方が、きっと楽なのに…

「考えさせてほしいっす…」
「うん、時間はまだあるから」

諦めという名の檻に閉じ込めたはずの感情が、また光を求めて暴れだす…
光に届かずに、また絶望するだけなのかもしれないのに

私は、どうしたいんだろう…
何が正しいんだろう


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
249Res/267.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice