過去ログ - 月火「どういたしまして、お兄ちゃん」
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871: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:21:31.87 ID:f/UYkWEU0
月火「それにしても、何してるの?」

火憐「え? いや、あたしは風呂に入りたかったんだけどさ、月火ちゃんが入ってくるなって言ってたって兄ちゃんが言うから、こうしてここで暇潰しって訳なんだよ」

月火「私がいつそんな事を言った。 お兄ちゃん」
以下略



872: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:21:57.55 ID:f/UYkWEU0
暦「そんなのはどうでも良いけどさ、月火ちゃん。 ちょっと頼みがあるんだ」

月火「どうでも良いって……え? 頼み? 頼みだなんて、もう仕方ないなぁ」

あれ以来、月火は頼みがあると言うとやたら嬉しそうにする。 それを都合良く使う僕は大分賢いと思う。
以下略



873: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:22:25.22 ID:f/UYkWEU0
暦「簡単な事だよ。 僕と腕相撲してくれ」

月火「お兄ちゃんと? 別に良いけど」

よし、勝負開始だ。
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874: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:22:56.11 ID:f/UYkWEU0
火憐「大人げねえな……」

暦「悪いが僕はまだ子供だ。 ギリギリな」

月火「ま、別に腕相撲で勝てても何も貰えないし。 お兄ちゃんがやりたいならいくらでもやってあげるけど」
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875: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:23:36.53 ID:f/UYkWEU0
暦「ん? それについては、さっき火憐ちゃんが説明してただろ?」

月火「いやいや、そうじゃなくって。 腕相撲の理由だよ。 どうして腕相撲?」

火憐「あー。 それはだな、月火ちゃん。 兄ちゃんが弱くないと思い込んでるから、思い知らせてやったって事なんだよ」
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876: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:24:08.75 ID:f/UYkWEU0
暦「あ? なんだよ月火ちゃん、負け惜しみか?」

月火「違う違う。 単純な理由だよ」

暦「単純な理由? 何だよそれ」
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877: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:24:40.82 ID:f/UYkWEU0
月火「勝って当たり前でしょ。 なのに嬉しそうだなって思っただけだよ」

……寝ようかなもう。

月火「でも、そんなお兄ちゃんでも私は応援してるから、頑張ってね」
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878: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:25:07.14 ID:f/UYkWEU0
時間経過。

夕食も食べ終え、風呂にも入り、自室で勉強をし、気付けば寝る時間。

あの一連の事件から、僕は毎日火憐と月火と一緒に寝ている。 勿論、今日も例外には漏れず、その予定だ。
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879: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:26:59.57 ID:f/UYkWEU0
しかし、僕がそうしているのにはきちんとした理由があるのだ。

つまりは、怪異。

火憐にこそ、まだこれらの事は秘密にしているのだけど、月火は全てを知ってしまっている。
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880: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:27:26.12 ID:f/UYkWEU0
その点で言えば、火憐も月火も二人共に怪異とは関わっている。 が、火憐は一連の事については何も知らない。 怪異という存在を認識していない。

しかし、月火は認識してしまっている。 そうならざるを得なかった。 いや、それは僕が望んだ結果なのだろう。 望ましい結果では、無かったけども。

だから僕は、何かがあった時の為にも、二人と一緒に居られる時は一緒に居ると決めたのだ。 勿論、学校にまで一緒に行く訳にはいかないので、そう考えると穴だらけの予防策ではあるが。
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