過去ログ - 月火「どういたしまして、お兄ちゃん」
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894: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:35:20.87 ID:f/UYkWEU0
と、左側から声がする。

いや、左側というのは間違いか。 僕が右を見ているから左から聞こえた訳で、つまりは上から聞こえた様な物だ。 上というよりかは、前? そんなのどっちでもいいわ!

暦「なんだよ、月火ちゃん。 うるさくなるのも仕方が」
以下略



895: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:36:46.89 ID:f/UYkWEU0
暦「……っ!」

何してんだよこいつ馬鹿かよマジでアホかよおいおい。

しかも、長げえし!
以下略



896: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:37:15.74 ID:f/UYkWEU0
舌というのはつまりは舌で、下を入れてきたという物語の上下巻みたいな感じでは断じてない。 こんな事に物語性があってたまるものか。 舌、つまりはベロ。

暦「……ぷはっ!」

さすがに焦り、慌てて急いで早急に迅速に素早く大急ぎですぐさま素早く引き剥がす。
以下略



897: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:37:42.70 ID:f/UYkWEU0
暦「何すんだよ月火ちゃん!」

月火「何って、キスだよ?」

暦「そんなのは分かってる! 分かってるから聞いているんだ!」
以下略



898: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:38:08.72 ID:f/UYkWEU0
暦「僕はキスをした時に舌を入れた事なんて一度も無い!」

確かに、キスをする事自体はままあるのだが、だからと言って、今月火が僕に対してした様な事は断じて一度も無いはずだ。

火憐「え? 月火ちゃん舌まで入れたのかよ」
以下略



899: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:38:34.79 ID:f/UYkWEU0
火憐「よっし、んじゃあたしもー」

火憐は言い、僕の顔をがっちりとロックする。 手で押さえただけなのだろうけど、普通に反抗できない。

で。
以下略



900: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:39:01.59 ID:f/UYkWEU0
たとえるならば。

月火のは優しくて、ゆっくりとした動作の、油断していたらとろけてしまいそうな。 そんなキス。

火憐のは荒々しくて、だけどもなめらかで、こっちまでもが燃え上がってしまいそうな。 そんなキス。
以下略



901: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:39:27.87 ID:f/UYkWEU0
既にこの時点の話が外部に漏れてしまったら、間違いなく僕は外を歩けなくなってしまう。 むしろ家族とさえ、縁を切られてしまう。 下手をしたら社会的に抹殺されてしまう可能性すらある。

だから、これは無かった事にしなければならない。 なんとしても、絶対に。

ふと。
以下略



902: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:39:55.62 ID:f/UYkWEU0
無かった事にしようとして、後悔したんだ。

なのに、僕は今回の事を無かった事にしても……。

月火「火憐ちゃんずるーい。 そろそろ代わってよ」
以下略



903: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:40:24.70 ID:f/UYkWEU0
こう考えている間にも、今度は月火が僕にキスをしている訳だけども。 正直、そろそろ限界なんだけれども。

最終手段は、忍か。

……ああ、でも待てよ。 忍がこの時点で、僕に何もコンタクトを取っていないという事は、つまりは見捨てられたという事かもしれない。 あるいは見限られてしまったか。
以下略



904: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:40:52.19 ID:f/UYkWEU0
月火「どしたの?」

火憐「兄ちゃん、用があるなら早くしてくれよ」

暦「一応言っておくけどな、僕達は兄妹だ。 家族だ。 だけどな」
以下略



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