過去ログ - 【閲覧注意】佐天「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」
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15: ◆OZummJyEIo[sage saga]
2013/05/16(木) 02:43:14.65 ID:hSBRDjuH0
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御坂さんが私達に別れを告げたあの日から遡ること3ヶ月、スキルアウトと思しき数人によって路地裏に引きずり込まれ、一生忘れられない傷を負わされるところだった私を助けてくれた......


それが、私と御坂さんとの出会いでした。


御坂さんは覚束ない足取りで男の一人の胸倉を掴むと、制服のポケットからおもむろにナイフを取り出し、


「ねえ知ってる? この世界には不思議な力を持つ天使がいて、みんなに愛や幸せを運んでいるって」


と、彼らに微笑みかけました。


彼らにしてみれば、都合のいい獲物を手に入れたかと思っていたら、いつの間にかナイフを突きつけられていたという大変奇妙な体験をした訳で、何もされていない男ですら放心状態に陥っていました。


それによって自ずと私を掴む力も弱くなったのですが、私自身もこの状況に付いて行けず、ただぼんやりと御坂さんを眺めることしか出来ません。


そんな空白の時間のなか、彼女だけは彼らに微笑み続けています。そして、均衡を破ったのもやはり彼女でした。


「貴方達はこの子を愛そうとしたんだよね? この子からの愛を期待したんだよね?

でもね、もう私が来たから大丈夫。本当は秘密なんだけど、私は天使なの。みんなに愛を振り撒く優しい天使よ。

だから、この子から愛を受け取らなくてもいいの。私がもっと大きな愛を与えてあげるから。


さあ言って、どこから愛して欲しい? 右腕、左肩、それともその瞳? お腹でもいいのよ。うん、貴方が望むなら心臓でも構わないわ。


何処から愛して欲しい? 真っ赤にして欲しい? 」





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