過去ログ - 【閲覧注意】佐天「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」
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16: ◆OZummJyEIo[saga sage]
2013/05/16(木) 03:04:28.60 ID:hSBRDjuH0
彼女の表情、雰囲気からは女子中学生とは思えない程の思慕の情が感じられました。そして、その瞳は彼らのことをじっと見据えています。


「う、うああああああああああ」


だから、怖かったのでしょう。愛する場所を挙げる度にナイフをかざす彼女の姿が。


私に乱暴しようとしていた数人は我れ先にと逃げ出し、その場には腰を抜かした私と彼女のみとなりました。


ああ、彼女の言う事が本当なら、愛する対象を私に向けるとするならば、私はあのナイフでずたずたに引き裂かれてしまうのでしょう。


こちらを振り返って先程と変わらない微笑みを見せる彼女は、私にとって畏怖の対象にしかなり得ないのです。これでは、感謝の気持ちを伝えることすら出来ないのです。


ですが、彼女の手からは既にナイフは消えていました。私が怖がっているのを感じ取った彼女は、


「驚かせてゴメンね、立てる? 」


と、そっと手を差し伸べてくれました。表情は先程のままですが、私の中ではその一言で全てが逆転したのでしょう。


「あ、ありがとうございました! 」


すぐさま気持ちを伝えられたのも、このお陰だと思います。


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