173: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 00:17:22.14 ID:Z02gmNmAO
ジャイアン「・・・・・・その事を報告する為に・・・来たのか?」
ハンナ「そうよ。明日の朝、私たちはそれぞれの兵科へ入団するの。一度調査兵団となってしまったら、いつ死んでもおかしくない。だからまだ訓練兵でいられる今日の内に、あなたに伝えたかった。」
ジャイアン「そっか・・・」
174: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 00:19:38.38 ID:Z02gmNmAO
ジャイアン「はっ?」
ハンナ「あなたが巨人を倒した時と、ガスボンベを取ってきてくれた時よ。」
ジャイアン「あぁ。」
175: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 00:20:29.95 ID:Z02gmNmAO
会話が途切れた。
人々の話し声や噴水の水飛沫、行き来する荷台の車輪の音などが混ざり合い、喧騒という名の静寂となって二人を包む。
何か二の句をつぐべきか否か、ジャイアンは迷った。
176: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 00:21:27.07 ID:Z02gmNmAO
ハンナ「さてと。そろそろ行こうかな。」
ジャイアン「帰るのか?」
ハンナ「えぇ。兵科が決まったら今いる訓練宿舎を出なきゃいけないから。今日の内に荷物の整理をしたいの。」
177: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 00:22:03.90 ID:Z02gmNmAO
ジャイアン「も、もらえねぇよ!」
ハンナ「良いの。」
ジャイアン「良くねぇよ! フランツさんの形見じゃねぇか! ハンナさんが持ってるべきだろ!」
178: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 00:22:49.61 ID:Z02gmNmAO
ハンナ「だからせめて、あなたと私とフランツが同じ時間を過ごしたという証拠を持っていて欲しいの。」
ジャイアン「ハンナさん・・・」
ハンナ「私達の間に、確かに絆が存在しているという、その証拠を。」
179: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 00:23:54.80 ID:Z02gmNmAO
ジャイアン「大丈夫だ。どうにかなる。心配いらねぇよ。」
ハンナ「ふふふっ・・・・・・それじゃ、行くわね。」
ジャイアン「・・・うん。」
180: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 00:25:38.64 ID:Z02gmNmAO
>>173の訂正です。
×→一度調査兵団となって
○→一度調査兵となって
181: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 00:29:07.80 ID:Z02gmNmAO
今日はここまでにいたします。
残りわずかなので、明日には完結となるでしょう。
もしかしたら朝の通勤の電車の中から投下して完結させてしまうかも知れません。
では、本日もお付き合い下さった皆様、どうもありがとうございました。
おやすみなさい。
182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/17(金) 00:29:09.98 ID:2fgtNRkbo
ボエ〜が聞きたい
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