92: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:07:04.48 ID:zRpkF4zAO
こんばんは。
>>81
>>82
>>84
93: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:07:31.93 ID:zRpkF4zAO
―兵団本部から少し離れた場所―
ジャイアン「・・・。」チラッ
94: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:07:59.98 ID:zRpkF4zAO
石ころ帽子は巨人に効果があるのか。
ここから本部までの距離は約300メートル。
巨人達はまだジャイアンに気付いた様子はない。
95: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:08:32.68 ID:zRpkF4zAO
とは言え、ハンナの話によると巨人達は五感以外に何かしら人間の存在を関知する力を持っているという。
それに対し、石ころ帽子は相手の識別能力の中から自分の存在を抹消する道具。
言わば相手から全く気にされなくなる道具だ。
96: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:09:09.66 ID:zRpkF4zAO
ジャイアン「はぁ〜・・・・・・よし。行くか。」
ジャイアンは意を決して物陰から大通りへと歩み出た。
97: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:09:44.72 ID:zRpkF4zAO
兵士、一般人、老人、そして子供。
腐臭が鼻を突く。
98: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:10:18.81 ID:zRpkF4zAO
その全てから、無慈悲に引き離す。
誰にそんな権利が認められるのだろうか。
99: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:10:49.10 ID:zRpkF4zAO
本部までの距離はもはや50メートルを切っている。
もういい加減、巨人に見付かっても良い距離だ。
人間を関知する能力がどうのこうのと言う以前に、この距離ならもはや肉眼でも難なく捕捉されてしまう。
100: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:11:50.55 ID:zRpkF4zAO
そこで一度、歩みを止めてみる。
ジャイアン(・・・・・・どうだ!?)
101: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:13:47.36 ID:zRpkF4zAO
そうと分かれば何の躊躇もいらない。
ジャイアンは身体を前に傾け、力一杯に右足を踏み出した。
巨人達の足の森をすり抜け、一直線に入り口を目指す。
102: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:14:19.75 ID:zRpkF4zAO
情報と目の前の内装を照らし合わせ、それとおぼしき方向へ向かってジャイアンは走った。
途中で何度も3〜4メートル級の巨人とすれ違ったが、やはり彼らは一様にジャイアンの存在に気付いていないようだった。
ラクショー。
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