99: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:10:49.10 ID:zRpkF4zAO
本部までの距離はもはや50メートルを切っている。
もういい加減、巨人に見付かっても良い距離だ。
人間を関知する能力がどうのこうのと言う以前に、この距離ならもはや肉眼でも難なく捕捉されてしまう。
100: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:11:50.55 ID:zRpkF4zAO
そこで一度、歩みを止めてみる。
ジャイアン(・・・・・・どうだ!?)
101: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:13:47.36 ID:zRpkF4zAO
そうと分かれば何の躊躇もいらない。
ジャイアンは身体を前に傾け、力一杯に右足を踏み出した。
巨人達の足の森をすり抜け、一直線に入り口を目指す。
102: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:14:19.75 ID:zRpkF4zAO
情報と目の前の内装を照らし合わせ、それとおぼしき方向へ向かってジャイアンは走った。
途中で何度も3〜4メートル級の巨人とすれ違ったが、やはり彼らは一様にジャイアンの存在に気付いていないようだった。
ラクショー。
103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/05/16(木) 21:14:49.40 ID:1z3BAFG00
もっている道具は三個だけだけどなんとなかなるレベルのものだし(四個目は運びよう)
104: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:21:10.03 ID:zRpkF4zAO
ここもやはり巨人達の侵入を許してしまっていた。
3〜4級が7体。
何をするでもなくただ室内をウロウロと歩き回っている。
105: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:21:39.70 ID:zRpkF4zAO
それらの頭頂からはホースが伸びており、そしてその先端は銃のような物に接続されていた。
おそらく、ガスの注入器であろう。
よく見るとそれらのガスボンベの足下に、更に小さなボンベがたくさん転がっていた。
106: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:22:49.03 ID:zRpkF4zAO
ハンナの立体機動装置にはあの小さいガスボンベが左右に1本ずつ付いていた。
ならば2本で良さそうな気もするが、例えば一度に装備できるのが1本ずつで、常に付け替え用のボンベを3〜4本持ち歩いているという可能性も考えられなくはない。
107: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:24:49.13 ID:zRpkF4zAO
しばし思考を巡らせる。
108: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:25:26.48 ID:zRpkF4zAO
―兵団本部前―
外に出ると、相変わらず巨人達が屯(たむろ)していた。
その数は先程よりも増えたように思う。
109: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/16(木) 21:26:05.17 ID:zRpkF4zAO
この世界に迷い込んで数時間。
あまりに多くの死を見すぎた。
この世界は死が多すぎる。
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