過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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671:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/09/07(土) 13:00:04.32 ID:CDbWUnR20
>>670

「ん、っ…」
「桜咲?」
「ああ、長谷川さんでしたか」
「桜咲…」

「すいません、でした」
「え?」
「私の情報収集に、手抜かりがありました。
誤った所を引いて、事が表面化するのを、防げませんでした」
「…ふざ、けるな…」

大真面目に言う刹那を前に、千雨の両手の拳が震えていた。

「何、言ってんだよ桜咲…何謝ってるんだよっ!?」
「千雨ちゃんっ」

刹那の胸倉を掴んだ千雨を、刹那は真摯に見据えていた。

「何でだよ…そしたら、私なんか、どうなんだよ…ふざけるなよ…
私のせいだろ、私の頼みのせいで、桜咲も、みんな、こんな大ケガして、
それで何で桜咲が謝ってるんだよ」
「これは、私の、不手際でした」

千雨は、刹那を突き放し、病室を飛び出していた。

 ×     ×

「きゃっ」
「あっ」

曲がり角で人にぶつかり、千雨は何とか踏み止まった。

「ああ、悪、い」
「ごめん」

千雨の前で半ば体を折った大河内アキラは、
笑みを浮かべながらも蒼白な顔で脂汗を流していた。

「いっ…」

その時、千雨も胸の辺りに激痛を覚えた。


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