過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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739:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/09/16(月) 14:06:46.09 ID:UDSlCDwc0
>>738

「…Mのイレギュラー、暗部と噛み合わせたのもテメェだな?」
「この街でこれだけの企業を経営している以上、
相応の人脈も情報力も持ってるわ。
幸いな事に、あの得体の知れないオテンバ達、境界線上の技術を使ってた。
あたかもあちらサイドの怪事件の様に決裁まで誘導するのはそう難しい事じゃなかったわ」

「それで、本気で騙されてるとでも思ってるのか?」

「そんな事知らないわ。要は、今の結果さえあればいい。
今この時に、少しでも不安材料を排除する事が出来ればね。
どちらのサイドも一番厄介な実働部隊で軽くはない、
恐らく身動き取れないぐらいのダメージ、政治的なカオスがもたらされた筈。
元々、それを防ぐのはそちらの得意分野だと思ってたけど、案外大した事無いのね」

「挑発か、底が知れるぜぃ。
そんな事で脅威を取り除けた、なんて本気で思ってるのかにゃー?」
「フェイク、それが本当だろうが、
今更そんな事で何かが変わるとでも思っているのかしら?」
「さぁな、こっちも忙しいんだ、あんまり無駄話をしてる暇は…」

「暇じゃないと困るのよ、あなたは」
「何?」
「あなたの目の前には今、何があるかしら?」
「ん?」

そこは第七学区、一般的な現代的街並みの中に、
古めかしい洋館を思わせるモダンな女子寮。

「今、そこの食堂には誰がいるのかしら?」
「おいおい、勘弁してくれねぇかにゃあ」

土御門が、バリバリと金髪を掻いて言った。

「テメェがその先言っちまうと、
俺としちゃあ、どこがどうあろうが後に引けなくなっちまうぜぃ」
「だからこそよ。よく聞きなさい、今置かれている状況を」

「テメェの嬲り殺しの刻が刻一刻と迫ってるって言う状況か?」
「それは嬉しいわね。過程を省いてくれるならもっと嬉しいんだけど」
「だが断る。言ってはならない事を口に出した、
その時点で生きながらミンチでそのままハンバーグで地獄行きは譲れねぇ」


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