過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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764:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/09/19(木) 23:45:24.23 ID:9ECzV3fF0
>>763

「くっ!」

夕凪でA、Bの槍を凌ぐ刹那だが、想像以上に手強い。
常盤台の生徒だと言う点で、能力開発以外にも素で何でもありの人材であり、素質がある。
しかも、呪いの力で何等かの補正が掛かっているとしか思えない。
その補正が彼女達に負担を掛けているのだから時間を掛ける事も出来ない。
それでいて相手の肉体的負担は最小限、俗に言う無理ゲーと言う奴だ。

「しまっ!」

ぎりっ、と、夕凪とAの槍の柄が押し合うその横をするりと抜けて、
Bが先行したのを見て刹那が叫ぶ。
Bの行き先の御坂美琴、そしてDと相対している食蜂操祈もとてもその相手が出来る状態ではない。

御坂美琴自身、Cとの相手で手一杯。
そんな御坂美琴の肉体を貫かんと、今正にBの手にした槍が一直線に突き出される。
御坂美琴も、今正に背中を抉る勢いの槍の穂先に気付くが、
辛うじて呼吸を確保している状態の御坂美琴には到底交わす余裕は無い。

(…バリ、ア…間に合わない…死んだ?…)

次の瞬間、一筋の光が窓からその内へと突き刺さる。
すかっ、と、あり得ない空振りにBはつんのめった。
確実に御坂美琴の肉体を抉る筈だったBの槍は半ばから切断され、
窓から差し込んで槍をぶった切った光はそのまま光の軌道のままに壁までぶち抜いてしまう。

Bが戸惑っている間にひらりと跳躍した刹那が、
Bの頭部をずぼっと自分の太股の間に挟み込んで、
そのままBの体を脚力で持ち上げ地面に叩き付ける非常識アタックを展開する。

「普通なら十分KOなんですが…」

よろりと立ち上がるBを見て刹那はコメカミにつーっと汗を伝わせる。

「げ、げほっ!」

辛うじて締める手が離れ、美琴とCが立ち上がる。
だが、そのまま、ギリギリと力比べが続き、ぶしゅっ、ぶしゅっ、と、
Cの額から、胸元から鮮血が迸る。


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