過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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765:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/09/19(木) 23:50:38.17 ID:9ECzV3fF0
>>764

「あんたっ、いい加減にいっ!…」

目の前の状況と込められる力に美琴が苛立ち、止められない紫電が二人を舐め回す。
バババッと一度大きくスパークした。

「な、に、これ?又、流れ込んで…」

直接美琴の頭に流れ込む様な暗い声が美琴を戸惑わせる。
それは、最高のエレクトロマスターである美琴自身にも抑制の効かない、
暴走した体内電気の不正なリンクが脳で変換されたものと推測は出来る。

………ノウリョク………ノビナイ………ドウシテ………ワタクシハ………
………デキナイ………アルテミス……………

「………むっかついたぁ………しっかりしろおっ!!!」

美琴の叫びと共に、もう一度、大きなスパークが輝いた。
その脇では、ガキン、ガキインと、夕凪が振り回される槍を弾き飛ばし、
その一瞬のタイミングを巧みに作り上げる。

「神鳴流奥義、斬魔剣弐の太刀っ!!!」

神鳴流の中でもトップクラスの奥義を、それも二人まとめて。
本来であれば、流派の剣士としては、
刹那の身ではまだ正式な教授を受ける前の段階だった。
それでも、見様見真似でも、やるしかなかった。そして、成功した。
A、Bは、やすらかな顔でその場にくずおれる。

「…そこかっ!神鳴流奥義斬魔剣っ!」

次は、もう少し楽だった。
跳躍した刹那が、スパークが終わったCの上で何かをぶった斬った。
Cが、カクンと糸が切れた様に倒れ込む。

その側で展開されているのは、一見すると意味不明な光景だった。
槍を構えたDに食蜂がリモコンを向け、
二人は微動だにしない。
しかし、刹那にも、そして美琴の勘にもそれは理解出来ていた。
ぶくぶくと赤い泡を吹いたDが、げはっと血反吐を吐いた。


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