過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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865:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/10/09(水) 14:00:12.35 ID:sEo8/f900
>>864

 ×     ×

「ちぇいさぁーっ!!!」

まず、力ずくで広場を突破する。
お誂え向きの通路を見付け、そこに飛び込む。
そこから引き返し、ほぼ一列となった追跡者をすれ違い様に片付けていく。

「作業に戻れ」

「社長」が短く命じる。
所詮、悪くすれば使い捨ての裏のフリー業者。
それ相応の技術力でかなりの部分までカバー出来るとは言え、今回は少々相手が悪いらしい。

事によってはレベル5級の能力者。しかも、多少は裏の流儀を囓っている、只の力任せではない。
そうなると、地力の違いがもたらすダメージは小さなものではない。
このまま戦闘を続けるよりも見なかった事にした方が害が無さそうだと、
さっさと見切りを付けるのもこの世界で生き抜く知恵だった。

「こっち、でいいのかなぁーっ!」

追撃が消えたのを察して、懸命に走りながら御坂美琴は口に出す。
電磁波に反応らしきものはある。
だが、迷路に片脚突っ込んだ地下で遠すぎる反応、確実に把握する事は出来ない。
柱ながら、美琴は国道トンネルの様な広い空間通路に入り込む。
そこで、ぞわっとする感覚を覚えた。

「何、この反応?
この大きさで、複数いるって、それにこの動き、場所って…」

その場で美琴がぐるんと一回転した。
それに合わせて、ざざざざーっと這い進んできた群れが弾き飛ばされる。

「…って、ムカデ!?何このサイズっ!?」

半ば真の闇だったトンネルに自らの体から「電灯」を灯し、
ようやく目が慣れて来た辺りで美琴が悲鳴を上げる。


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