過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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892:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/10/15(火) 04:45:04.28 ID:nIYijye00
>>891

 ×     ×

刹那も、愛衣も、率直に言って死を覚悟していた。
特に刹那に関しては前半戦で力を使いすぎた。
それに加えて、ヒュドラは言わば映画の自衛隊から見た大怪獣とでも言うべき、
相応以上に腕の立つ二人からも桁違いの化け物に成長している。

概算で言って、ヒュドラが毒液での総攻撃に集中した場合、それだけで結界が保たない。
毒液を回避した所で、あの規模のヒュドラに更なる波状攻撃を掛けられたら凌げる状況ではない。
進化に併せて知能も発達している節もある。

そんな二人が、気が付いて結界を解除する。
見ると、ヒュドラは何か戸惑っている様だった。

「禍々しい魔力が、減少している?」

愛衣が呟き、はっとした刹那が印を切る。

「これは………瘴気が断たれ穢れが浄化………
水脈が正された?こんな力業、
こんな事が出来るのは………」

はっとした刹那の前で、オレンジ色の炎が迫るヒュドラの頭を追い返す。

「何か、チャンスみたいですね」
「ええ」

愛衣の言葉に刹那が頷いた。


「おおおぉーーーーーーっっっっっ!!!」

斬っ、と、刹那が手近な首を斬り落とし、愛衣がすかさず切り口に炎を当てる。
根元近くを斬らないと切り口が暴れ回って炎を当てる前に再生してしまう。
その間にも、襲ってくる別の首を交わしながら刹那が首を落とし、愛衣がその切り口を焼き潰す。
簡単な作業ではないが、今の二人には希望がある。
今までは人間が「怪獣」に立ち向かっていた様なものだったが、


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