過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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900:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/10/17(木) 14:58:19.00 ID:rcx6DQH80
>>899

「やれやれ、一つ手順が狂ったらもう玉砕か。
これだから学校秀才と言う奴は」

一瞥したステイルの前で、愛衣は小さくなるばかりだった。

「ルーンを貼る時間を稼いでくれた事には感謝しておこうか」
「こちらこそ、感謝します」

少々押し殺した声で愛衣が儀礼的に頭を下げる。
刹那が離れた場所にすとんと着地し、ステイルがそちらに視線を走らせる。

「…あれは…」

形状は和服の範疇だろう。
だが、簡単な作りでいて黒に近い紺色のその裾はやけに短い。
そして、その和服に白いエプロンを合わせ、短めの後ろ髪にも白いリボン、そして、

「ネコミミ、と言うものですね師匠」

ステイルの隣でメアリエが解説する。

「あれは恐らくメイド用の服装を日本風にアレンジしたもの。
ネコミミと合わせて、いわゆるコスチュームプレイ、
日本でコスプレと呼ばれる文化のパターンであると思われます」

「なるほど、ね。土御門の守備範囲か。
まあ、露出狂の聖人がいるぐらいだ。
ネコミミ和風メイド服コスプレが
東洋魔術に於ける重要な霊装の意味を持っていたとしても不思議は無いだろう」

元々、アーティファクト自体は普段着でも発動できる。
科学の学園都市での活動と言う事で、目立つ事は極力控えていた。
だが、関係者以外無人の地下での最終決戦と言う事で、
余計な事を考えずセットオプションもそのままに建御雷を発動した。

と言う大凡の事情を把握している佐倉愛衣としては、
京都神鳴流の名誉のためにここで取るべき行動を模索していた。
だが、それを実行に移す前に刹那が動き出していた。


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