過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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921:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/10/22(火) 04:23:51.23 ID:gJA8E2sg0
>>920

 ×     ×

「ここのスペースを通って、
その向こうからエンデュミオンに基幹部の業務用ルートに入る筈だ」

そう言いながら、千雨はノーパソ変化した「力の王笏」を注視する。

「解除出来ましたちう様」

電子精霊の声に、千雨はぐっと汗ばんだ手を握る。
そして、電子ロックが解除された扉を開く。
千雨が入手した地図によると、
この向こうには、建築時の資材置き場だった空きスペースが広がっている。
無論、ロックはされているが、ここを通れば本格的にエンデュミオンに侵入が適う筈だ。

「真っ暗だな」
「そうですね」

夕映が、練習杖から光を灯す。
そして、息を呑んだ。

「牛?」
「魔獣ですね。魔力が感じられるです」
「だろうな。じゃなけりゃあ通報先は学界か畜産試験場か」

夕映と千雨が言葉を交わす視線の先、
向こう側の出入り口の前でぬーんと不機嫌そうに寛いでいるのは、
形は牛、サイズは象と言う見るからに尋常ではない生物だった。

「一つ、補足していいでしょうか?」
「悪い情報なんだよな?」
「もちろんです。
今までの情報から言って、ギリシャ系の召還魔獣であると考えた場合、
私達の生物学的な肉食、草食の常識は時に非常識なものとなると」
「ああそうですかありがとよ!!」

夕映の解説に、千雨は丁寧に礼を述べた。

「あれ、狩れるか?」

千雨が楓に尋ねる。


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