過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
1- 20
969:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/11/14(木) 15:23:32.41 ID:0lUY6lmn0
>>968

「このっ!!」

中央から千雨達から見た出口寄りの場所で、
千雨達のしんがりについた明石裕奈が、
ドドドドドと追い掛けて来るケンタウロスを銃撃する。
一頭、二頭と撃ち倒すが、
馬の大きさのマッチョがそれを乗り越えて突き進んで来るから適わない。

「ハイィーッ!!」

気合い一閃、裕奈の前に回り込んだ古菲が、
橋を塞ぐ様にケンタウロスを池に叩き落としていく。

「助かっ、た…あ…」

片膝の姿勢から脱力した裕奈が、
ふらりと立ち上がり池と隔たる橋の鉄柵に向けてふらふら歩き出す。

「ふん、ふん、ふんっ!!」

そして、橋中央からの声にはっと我に返る。
見ると、古菲が自分の顔面をボコボコにぶん殴った所だった。

「ね、セイレーンでしょ、こんな、綺麗なの…」
「うん…」
「にんっ!!臨兵闘者…」

ダッと駆け寄って夏美とアキラに当て身を入れた楓が、
九字を切り経文を唱えながら脂汗を浮かべる。

「や、べ、え…」

耳を塞ぎ蹲りながら、千雨は池に視線を走らせる。
視線の先では、池にぷかぷか浮かぶ浮島に腰掛け、
生まれたままの姿で羽を休める美女達が、
この世のものとも思えぬ歌声で一同を水面へと誘っている。

「おいっ!」

和美から「渡鴉の人見」をひったくった千雨が叫ぶ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
979Res/1016.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice