過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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157:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/27(月) 07:25:22.84 ID:Mlv00GWXo

「あの――」

 何かを言いかけた彼女を、

「わかってる」

 男が制した。
 そのやり取りに、わたしは言いようのない不安を感じた。
 このふたりは何かを共有している。わたしには分からないことを。

「お前はアヤメだ」

 男はそう言って満足そうな顔をした。わたしには彼の言葉が良よく理解できない。
 けれど、なぜか、シラユキはほっとしたような顔をする。

「いったい、何の話をしているの?」




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