過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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175:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 07:19:09.21 ID:mUEC7Cyho

「なに?」

「特に用事はない。暇だったから」

「そう」

 どうしてわたしがあなたの暇つぶしに付き合わなきゃいけないの、と言いかけてやめた。どうせ疲れるだけだ。

「お前は、普段どんなことをして生活してるんだ?」

「隠れて眺めてたんでしょう?」

「まあね。でも、本を読んだり、シラユキと話をしたりしているところしか見ていない」

「それだけ分かったら十分じゃない?」

 彼は押し黙って部屋のあちこちに視線を彷徨わせた。

「あんまりじろじろ見ないで」

「悪い」
 
 素直に謝られて、拍子抜けする。こんな反応をされると、自分の方が嫌な奴みたいだ。

 それにしても彼は、拳銃で自分を脅した相手と生活することに、何の抵抗もないんだろうか。
 そのあたりにもやはり、彼の目的というものが関わってくるのだろうけれど。



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