過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
1- 20
218:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/31(金) 07:10:31.82 ID:R3N8s+H6o

「あなたはそこに居ていいんだよ。だってそこ以外にあなたに居場所なんてないから」

 声はわたしの頭の中で直接響いていた。空気の振動を伴わない声。
 意味が先立ち、音が追いかけるような声。

「もう決まったの。逃げられないの。あなたはそこにいるの。絶対に」

 声はわたしに話しかける。
 どこから? どこからだろう。内側からだ。
 頭の奥が軋むように痛む。幻聴? 幻聴。

 わたしはよろめきそうになったが、目の前に階段があることに気付き、バランスを取り直す。
 視界がぐるぐるとまわっている。混乱している自分と、それを冷静に眺めている自分がいる気がした。

 夢が現実になったのか? あるいは、現実が夢になったのか?

 何が起こった? どこかに変なスイッチでもあったか?
 わたしの身に何が起こったんだろう。何が起こっているんだろう。
 



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
633Res/436.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice