263:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/03(月) 07:34:04.33 ID:7IYKPM3ao
話し声は、雨の音に途切れてろくに聞こえなかった。
それなのに、シラユキではない方の声は、ひどく冷たく、無機的に聞こえる。
なぜかは知らない。
その人とシラユキの、何が違うのか、わたしには分からない。
そういうところも含めて、たしかめないといけないんだろう。
わたしはそろそろ、終わりにしなくちゃならない。そんな気がした。
というよりは、もう終わってしまうのだろう。そういう予感がある。
だってわたしは思い出しかけているんだから。
わたしのささやかな平穏は、忘却によって維持されていた。
本来ならもっと長い間、何もかもを忘れられていたんだろう。
思い出したのは、ツキがここに来てしまったから。
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