過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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267:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/03(月) 07:37:37.78 ID:7IYKPM3ao

 薄いクリーム色をした、細い髪。まんまるの、鳶色の瞳。
 淡く滲んだような森の中に、彼女の気配は溶け込むようにうつろだった。

 どこから話せばいいんだろう。思い浮かんだこと、思い出したこと、思いついたこと。
 どれから話を始めても、どこかが中途半端になってしまいそうな気がする。

 ともあれ、話すしかない。そうすることでしか、たしかめられないのだ。

「これから話すこと、もし、おかしいところがあったら、言ってね」

「はい」

「思い出したことが、いくつかあるの」

 シラユキは相槌も打たず、話の続きを待った。わたしは話をするのが得意じゃない。
 でも、そうするしかない。今はもう。




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