過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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294:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/05(水) 05:38:07.59 ID:YX4Y62yro

 なんだ、とわたしは思った。
 じゃあもうわたしの結論は決まっているんじゃないか。

「つまり、わたしがここに居続けることを選べば、何の問題もないの?」

「……そうなります」

 シラユキは硬い表情で頷いた。簡単な話だ。わたしはここに留まることができるのだ。

「そっか。そうなんだ。じゃあ、別にいいや。わたしはここに居られるんでしょう?」

「はい。永遠に、です」

 シラユキは少しだけ困ったような顔をした。

「一応、言っておきます。今はまだ仮の状態ですから、違う答えを選び直すこともできますけど……。
 もう、そんなに猶予はありません。もう少ししたら、永遠が確定されます。
 そうなるともう、後悔すらできません。その先ではあらゆる変化が許されません」

「そう」

「それはそのまま、現実世界での死を意味します」

「そっか。うん。分かった」




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