過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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316:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/06(木) 06:37:34.43 ID:4Z+Lx22no

 なんとか気持ちを落ち着かせなくては、とわたしは思った。

 それから軽く食事をとった。
 シラユキはなんとも言えないような表情でわたしを見た。

 わたしは何も言わなかった。

 彼女はきっと、まだわたしに期待しているのだろう。 
 わたしは、その期待に応えるつもりはない。

 ただ、ツキを見過ごせないだけだ。

 食事をとったあと、玄関ホールに向かう。 
 シラユキはわたしに薄い水色のレインコートを渡した。

 わたしがそれを羽織ったとき、外から物々しい足音が聞こえる。

 シラユキと顔を見合わせてから、わたしは通路の影に隠れた。
 


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