過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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315:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/06(木) 06:36:39.14 ID:4Z+Lx22no

 彼らはツキを見つければ、すぐに捕縛し、殺害しようとする。
 里にやってきた熊を撃ち殺すみたいに。

 そして、仮にわたしがこの世界から逃げようとすれば、わたしを捕らえようとする。
 逃げるとまではいかなくとも、何かの変化をわたしが望めば、彼らは動く。

 おそらく、ツキを逃がそうとすることも、それに抵触するだろうという気がした。
 出口の存在を知らないのに、わたしが逃げることを嫌がるというのは、変な話だ。
 
 でも、細かいことはどうでもいい。

 彼らに見つからずにツキを探し出し、出口まで連れて行き、逃がしてしまえばいいのだ。

 たったそれだけだ。




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