過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/20(月) 06:21:43.84 ID:kVieGjdco



 朝食をとったあと、自室に戻って本を読もうとしたが、気分が乗らなかった。 
 毎日、同じことの繰り返し。何も変わったことは起こらない。

 窓の外では、雨が降り続いている。
 ずっと降り続く雨。空がいつもより暗いから、寒さが増している気がする。
 不気味な雨雲。ここから見下ろせる森も、いつもより薄暗く見える。

 何が、わたしをこんなにも不安にさせているんだろう。

 シラユキとわたしだけの、ごくあたりまえの生活。
 これまでずっと続いてきて、これからもずっと続くだろう、生活。

 なのになぜこんなに、胸がざわつくのだろう。
 わたしが溜め息をついて窓辺を離れたとき、何か鮮烈な光が空から降ってきた。
 一瞬、それは強く部屋の中に入り込んで、消えた。

 続く、轟くような怒号に、わたしは思わず窓から距離をとった。
 今のは……雷鳴?
 



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