過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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393:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/11(火) 08:00:25.70 ID:CqJ5WJUIo

 火をつけた人物は、いったいどこにいるんだろう。
 いや、そもそも、その人は何者なんだろう。 

 少なくとも、下界の人間ではないだろう。
 彼らがわざわざ、こんな場所に部屋を作るわけがない。

 ましてや、この通路の存在を知っていたなら、以前、「空き巣」を探した際に、隠し扉の存在に気付いていたはず。

 あるいは下界の人間にも、群れからはぐれたような人物がいるのかもしれない。
 シラユキのような存在が、まだいるのかもしれない。

 だとすれば。
 ここに、執拗なまでに絵の中の少女の顔を突き刺し、何かに怯えたように鏡を割った人物が。
 飲まれるあてもない紅茶を入れるような人物が、この部屋で暮らしていたということになる。



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