過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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440:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/14(金) 06:37:11.02 ID:DzmBzCz9o

「でも、見つかったら……」

「見つからないようにするし、見つかったとしても逃げ切ればいいんだよ」

「……そんなの」

 もちろん、逃げ切れるわけがない。わたしは走ることが苦手だ。体力だってない。
 状況にもよるが、見つからないというのも、ほとんど不可能だろう。
 
「自分から捕まりにいくようなものじゃないですか……」

 シラユキは情けない声を出した。わたしは溜め息をつく。

「新しい懐中電灯ってある? 持っていったのは壊しちゃったから」

「……はい。本当に行くんですか?」

「シラユキ」

 とわたしは呼びかけた。

「あなたも手伝って」

 彼女は意外そうな顔をした。




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