439:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/14(金) 06:36:36.09 ID:DzmBzCz9o
◇
「助けるって、いったいどうするつもりなんですか?」
わたしは新しいレインコートと靴を用意した。
顔を洗い、髪を乾かし、後ろでひとつに結んだ。
そうした準備をしながら屋敷を歩き回るわたしに、シラユキは必死に言い募る。
「何か手段を考えているんですか?」
「何も。状況が分からないもの。ツキがどこにいるのかさえ」
「それじゃあ、どうするんですか?」
「状況を掴むところから始めないとね」
とわたしは言った。何が必要になるだろう?
何があっても役に立ちそうだとも思うし、何があったとしても役には立たないという気もした。
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