過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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439:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/14(金) 06:36:36.09 ID:DzmBzCz9o



「助けるって、いったいどうするつもりなんですか?」

 わたしは新しいレインコートと靴を用意した。
 顔を洗い、髪を乾かし、後ろでひとつに結んだ。

 そうした準備をしながら屋敷を歩き回るわたしに、シラユキは必死に言い募る。

「何か手段を考えているんですか?」

「何も。状況が分からないもの。ツキがどこにいるのかさえ」

「それじゃあ、どうするんですか?」

「状況を掴むところから始めないとね」

 とわたしは言った。何が必要になるだろう?
 何があっても役に立ちそうだとも思うし、何があったとしても役には立たないという気もした。




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