過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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480:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/16(日) 07:33:44.33 ID:2Yrmim71o

 その一瞬のゆらぎが、わたしを余計に混乱させる。
 
「さすがにあなたの腕では、首を落とすのは難しいでしょうね」
 
 と村長は言った。その物々しい響きに、わたしは怖くなった。
 現実感がないのだ。
 
 今、これは本当に起きていることなのだろうか。
 シラユキは鞄の中に手を入れて、拳銃を取り出し、わたしに差し出した。

「……ああ、それはちょうどいい」
 
 村長は言った。わたしはまたシラユキの顔を見た。
 彼女が何を考えているのか、分からない。

 受け取れずにいると、彼女は不意にわたしの耳元に唇を寄せた。

「これが最後になると思います」

「――え?」




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