過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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509:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 07:09:01.94 ID:IMrWsM59o

「ねえ、ツキ」

 自分でもよくわからない不安に支配されて、わたしは彼に問いかけた。

「どうして、シラユキはわたしたちを追ってこないんだろう」

 彼は怪訝な顔をした。

「お前を撃たれたら困るから、じゃないのか」

「……シラユキは、あなたが撃つはずがないことを知っているはずでしょう?」

 彼は少し考え込む。わたしは自分の心がこんなにも揺れ動く理由が分からなかった。

「俺が暴走して、お前を殺しかねないと思ったのかもしれない」

 そうかもしれない。でも、本当にそうなのだろうか?

「何が言いたいんだ?」

 自分でも、何がこんなに引っかかっているのかは分からない。
 シラユキは、何を考えているんだろう。




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