過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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549:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 02:45:19.94 ID:gFrmtBDeo

 やがてシラユキは、真剣な顔で小さく頷いた。自分を納得させようとしているみたいに見えた。

「ここまで話したのは、もう本当に、どうしようもない状況になってしまったからです」

「……どうしようもない状況、って、どういうこと?」

「ツキは、あなたの意思とは無関係に、あなたを現実に帰らせようとしています。
 わたしは、ツキにも生き延びてほしい。ですから、ツキに出口を教えるしかありません。
 ……でも、もしあなたがこの世界に残るというのなら、ツキには一人で帰ってもらおうと思います」

 ……つまり、何かの決着をつけないとならない状況まで来てしまった、という意味だろうか。
 たしかにツキが取った行動を考えれば、何かの形で結論は出さなければならない。
 もう、何事もなかったように平然と三人での生活を続けることは不可能だ。

 シラユキは、何かを言いたげな表情をした。
 
「……どうしたの?」

 彼女は戸惑っているようだった。何かを言いたいのだけれど、うまく言葉にできないというように。
 でも結局、諦めたように口を開く。



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